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バラエティの一般人インタビューでは中年以上の人を呼び止めるときによく「お父さん」「お母さん」と呼ぶことがある
これをはじめ聞いたときは「?????」だった
この人はあなたの母親、父親なんですか????
実際に「俺はあんたの父じゃない」といって不愉快になった人もいるらしい。しかしその際も、インタビュアーは困っただけ、という
ほかに適切な呼び方がない、という反論もあるらしいが「そこの女性(男性)」「あなた」などでいいのではないだろうか??
そもそも日本では、父と母、おとうさん、おかあさん、という呼び方がその本来の意味以上に広がりすぎなのも問題に思える
子供が生まれるとたいてい自分の配偶者を「おとうさん」「おかあさん」と呼ぶことが多い
しかも自分の呼称も「わたし」「おれ」などから「おかあさん」「おとうさん」に変わる人はおおい
これは私の家もそうだったので、子供ながら「なんでうちの母は自分の夫をおとうさんって呼ぶんだろう」とずっと不思議だった、いまも不思議である
田舎にいくと、その人が例えば60代女性で専業主婦で、2世代同居してる場合(同居してるのは、自分夫婦、息子夫婦とその子、なおこの場合60代くらいならまだ家事をしてる女性が多い)
おかあさんは自分のこと、お父さんは夫のこと、息子は名前で呼び、息子の妻は「うちのよめさん」という、孫は小さい場合は「うちの孫」という
しかしこれが70~80代の女性でもう家事は息子の妻に任せてる場合これに変化が生じる
「うちのおかあさんがね~」
「あなたのお母さまはおなくなりのはずでは?」と質問すると、向こうはかなり混乱する
「いや、おかあさんいきてるよ!」
「え?いまおかあさまおいくつですか??」
「え~たしか50・・くらい」
「??????(自分の母が50???自分が76歳なのに????)」
おわかりいただけただろうか?
自分が高齢になると、「おかあさん」と呼ぶのは息子の妻のことを指すようになるのだ
では息子はなんというか、息子はいつまでたっても固有名詞だ
夫は「おとうさん」だったり「うちのじいさん」だったりしてくる
息子の妻をおかあさん、自分の夫をおとうさん、と呼ぶとか本当に意味不明である
まあこのあとどんどん認知が進み、介護が必要になり、おかあさんおかあさんといって自分の息子の嫁に介護してもらう人が多い
おかあさん呼びもまあわからんでもないが・・
しかしこれが田舎
なんでそう呼ぶの?と聞いても説明できる人はほぼほぼいない
たまに「うちでおかあさんといえば嫁さんのことだから」という人もいる
つまり孫が大きくなり、家事を息子の妻がやりだしたため、そして自分がその人に介護され子供のようになっているから、家の中の母親的存在が自分ではなく息子の妻に渡ったということなんだろうかな・・と解釈はしている
田舎には非常にこういった呼び方の間違い(というか本来の意味じゃなく使われている)ことがおおい
わたしはそれを否定はしない、それを家の中でするなら親しみもあるだろうしいいだろう
しかし、外に出てまでしかも初対面の相手、公な場面で正式に呼ばないのはいささか問題がある
だが、正式に言えば「堅苦しいこと言うな」と怒られ「意味がわからない」といわれてしまう理不尽さがある
田舎で高齢者に家族構成を聞くと、きちんと正式な名称で説明できる人はすくない
つまりそういうこと
田舎では「正式な名称で呼ぶ」ことが異端極まりないのだ
田舎の人の心の中にすっと入っていくには、相手の目線で同じ呼び方をするのがいいのだ
だから、バラエティーのインタビューで自分の母親でもないのに「おかあさん」と呼ぶのは間違ってないのかもしれない
わたしは仕事柄、家族構成を聞くことが非常に多く、その際こういったことを感じている
また息子をいつまでも固有名詞で呼ぶといったが、息子が実の親の介護をしないで自分の妻に任せまくってることが非常に多い
たまに息子が介護してるシーンもみるが、けっこうな頻度でそこには虐待が混じっている
こういった息子は未婚で40~50歳代が多い
いつまでたっても息子を甘やかしてるのがおおいゆえの歪みにも思える
甘やかさずに、独り立ちさせるにはあまりおかあさん、おとうさん、と呼ばない方がいいのではないか
いつまでも子供のつもりでいては困る
父と母にも子供にばっかりかまけてないで、自分たちの人生を楽しむべき
子供は20になったらもう家から出て行ってもらおう
私だったらそうしたい
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