×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2012年にでたゲームです。
クリアしました、全部のED・展開をみました。
一言で言うなら、「狂気の戦場は己の中にあり」
大きくネタバレをしてますので、プレイ予定の方は見ないほうがいいです
そしてこのゲームをして、自分の好きなゲームのタイプというものを知ることができました。
私はまともな人が狂気の世界に入ったと思いながらも、結局狂っていたのは自分だった、という作品が好きです。精神世界をゲームにしたかのようなものが好きです。
どこからが現実か、妄想なのかが境目がわからなくなるようなゲームが好きです
最後の最後まで謎が謎として残りもやもやしていろいろ考察のしがいがあるゲームが好きです。
それは、サイレントヒルHCだったり、アランウェイクだったり、
そしてこのラインもそういったゲームでした。
はじめ私はこのゲームをレインボーシックスみたいな特殊部隊もののTPSと思い、ただそれだけの情報でプレイしました、ええ、いい意味で騙されてました
プレイしてみて、はじめはたんたんと任務をこなすので、ゲームシステムはレインボーシックスににてるなあ・・という印象を持ちます。
主人公はその特殊部隊(デルタ)の隊長で、部下が二人で索敵・重火器担当の慎重派のアダムという黒人に、狙撃手・精密機器担当でお調子者のルーゴという白人に、このふたりにアサルト・ステルス指示をだし、少ない弾丸数で打たれ弱い主人公たち(部下もやられるので近寄って救助する)を助けるというのも似ている。
しかし、OP画面をみればなんとなく幻想的・・
この雰囲気非常に好きですね、あと、後々気づくんですがこのアメリカ国旗が「反対」に掲げられてるのです。
とにかくこのゲームは終始背景の描写が絵画的で美しいのです、あまりミリタリーものという概念を忘れてしまいがち
舞台となるのはドバイですが、そこの町並み、足を止めて見つめたくなる景色、何度もスクショしたくなる場面がありました
足元がガラス張りで、水槽の中で泳ぐ魚が透けて見える、というものもありましたね
そしてシームレスに入るムービーも美しい、ムービーにはきちんと所持している武器が反映されるのも嬉しいです
ここはよく見えませんが、麒麟のおきものがあります、そして床が水槽
ここに建物のガラスを打つことで砂が入ってきて道ができたりするのですが、この砂の描写も美しかった・・
画面、風景はとても美しいものばかり
しかし転がる死体は本当に無残なものばかりです
日本版にどこまで規制があるのかわかりませんが、かなりきついゴア描写がありぞっとする場面も多く、この落差がまたたまりません。
そしてミリタリーものレインボーシックスのようなスタイルと書きましたが、ストーリーは真逆。
つまり、愛国心というかアメリカ万歳というか右翼的なものとは真逆で、逆にそれらを揶揄したり、警告したりするメッセージ性があります。はじめに掲げられた逆アメリカ国旗もですが、主人公たちは国の体制に疑問を持ち進んでいきます。そして最後には分裂し、主人公は一人になります。
その時このOPのメニュー画面に行くと、このアメリカ国旗をハゲ鷹が食いあらしている夜景になってるんですが、その描写もすごいインパクトでした
ちなみに、全部クリアするとこの画面
朽ち果てたアメリカ国旗
そして、このゲームはどこか反米というかアメリカのプロパガンダ的なものを批判するものでは?と気づいてから見方が変わります。
そして全てのED、をみて、このゲームを本当にどこまでも愛してしまいました。
そしてこのゲームはデベロッパーがイエーガーという聞いたことがない会社だったのですが、ドイツの会社みたいです。たしかにこの内容はアメリカでは作れない。
しかし、本当に素晴らしいゲームを作ってくれた。ローカライズも非常によくできている。
バグもなし。
自分の中では近年稀に見る100点をつけたくなるゲームでした
では、簡単にストーリーを・・
主人公はウォーカーという軍人、初めに映るシーンではどうも日本庭園みたいなものを模した家に住んでいる。勲章もたくさんもらっている。どうやら「コンラッド」という軍人を尊敬している。戦の最中、助けられたことがあったらしい。
そのコンラッドの率いる33部隊というのがドバイで行方不明になった
「こちら、もう全滅しかけている・・いや、もう生き残りはいない・・」
というような無線を受け、ウォーカーは精鋭の部下ふたりを連れて33部隊救出のため、何があったのかをさぐるためドバイに潜入する。
はじめは軽いノリの3人、任務はすぐに終わるはず、だった。
しかし33部隊の仲間がアメリカ人に現地で捕まっているのを知る。
しかも捕まえていたのはCIAというアメリカの意思の象徴であるかのようなもの。
33部隊の仲間を探す、しかしドバイでの33部隊と敵対しているCIAとは交戦にならざるをえない。なぜ、CIAが出てくるのか、なぜ同じ国民同士で戦わなくてはいけないのか・・
部下は混乱する、しかしウォーカーはコンラッドに何かがあったのだ、先に進むしかないという命令を下し進んでいく
進んでいくたびに、疲労する仲間たち
仲間の間でも意見が別れ、建かも耐えず、また現地の人々を白リン攻撃を仕掛けたところ大勢殺してしまうことになり、ルーゴはそれを見てひどいショックを受ける
「やりすぎだ」ということを初めに唱えたのがルーゴ、アダムはそれをなだめるが、アダムもウォーカーに撤退をするほうがいいというなど部隊の中に亀裂ができていく
ドバイの人々には罵られ、石を投げられる
そして分かっていくことがあった
コンラッドはドバイの地で狂い。ここに独裁政権を立てていたということ
だからCIAはそんなコンラッドを排除しようとしていた
そのコンラッドに楯突こうとする人もいた、その人と協力し、ドバイの人々の生命の源である水を分捕ってしまいそれでコンラッドを追い込もうというのだ
ウォーカーたちはそれを実現する
しかしそのタンカーはやかれ、結果、ドバイに水はなくなり、市民の暴動が起き、その暴動の中で捕まってしまったルーゴはリンチにあい、首を釣られて殺されてしまった
ここ一番衝撃だったんですが・・
ルーゴを殺し、詰め寄る人民を「こいつら・・撃ってもいいですか?!撃たせてください・・!」って悲痛の声を上げるアダムが本当に切なかった
ここで人民を皆殺しにすれば、とある実績が来ます・・この選択は本当にすごい
というか途中でけっこうシナリオ分岐があるんですよね
殺すか、見過ごすか、助けるか、逃げるか・・アダムの意見を聞くか・ルーゴの意見を聞くか
EDには関係ありませんが、途中の展開が変わったりそこ専用のムービーがあったりはします
ちなみにEDは
生存ED、支配者後継者ED
生存ED、帰還ED
生存するが虐殺されるED
自害ED
の4つ
まあマルチバッドってやつです
個人的には全てを悟ったあと自害するというルートと、すべてを振り切って狂気のまま生き続けるというのが好きですね・・
ホームカミングでいうところの、水中EDとハッピーEDという感じでしょうか
このEDの話はまた後ほどしますが・・
そのルーゴの死後、今度はアダムとギクシャクしながら進むのですが、疲弊したウォーカーは幻影をみるようになる
それは死者が白リンの中焼け焦げて歩き悲鳴を上げるものだったり・・
ラストにはルーゴの亡霊が「お前らのせいで死んだ」といってやってきたり・・
このルーゴの亡霊は死亡すると、二回目からはヘビーアーマーの敵であることがわかります、最後の方は死亡すると特定のムービーがロード中にがれたりします(死者の幻影みたいな
あとはこのゲームはロード中にtipsが入るのですが、ここも最後の方に
「安心していい、あなたは悪い人ではない」
とか
「悪いのはウォーカーだ」
というような解説も入ります、これ面白いなあと思ったのですがゲームはゲームだ、このストーリーはあくまでフィクションだと言わせたい感じなのでしょうか
そういえば、途中で「そんなに人を洗浄で殺して楽しいか?テレビゲームのしすぎじゃないのか?」とかいうセリフもあります 面白い
ちなみに、とある考察サイトさんで見たのですが(こちらのサイトさんです 考察が非常に秀逸ですのでオススメです)この白リンというの実際アメリカ兵が使った空中からの攻撃ですね、codではお馴染みのやつです
codではあれは正義で使っているという描写しかありませんでした、しかも攻撃中「グッドキル」「ははは、全滅だ」などと笑いながら話す兵士もいます
しかしこのゲームをすればその壮絶さを身にしみて感じます、あれはされたもんはたまったもんじゃない
このゲームが、普及しているアメリカ製のミリタリーゲームを痛烈に皮肉ってるのはこういうところにもありそうです
話がそれましたが、そしてそののちアダムともはぐれます
というよりもうウォーカーにアダムがついていけなくなったんです
「勝手にいけ、一人でいけ!」
といわれます
そしてウォーカーは一人、コンラッドのいるところに降伏した状態で乗り込む
最上階に行けば、どこかでみたような日本庭園がある
君はひどいたくさんの人を殺してきたね・・と言われる一人の男がいる、男はパレットに向かっておりそこに描かれる絵は少女を抱きしめた母親の絵
これは白リンの攻撃の末、そこで見つけた人民の姿でもあった
少女の目を抑えて嘆いている母親
目を抑えるというのは見えないようにしているということ
見えない、見ない、のはそれはウォーカー自身の自分の行動でもあろう
そしてコンラッドはそこでコンラッドの死体を見つける
コンラッドはすでに死んでいた
ここで私は大いに混乱したのですが、そこで全ての謎が解かれます(が若干今でも不明・・
ウォーカーはもうコンラッドの死亡を知っていた、33部隊の全滅も知っていた、しかし戻ってきたのは戦争が好きだったから・・?それともドバイの富を手にしたかったから?
私はどっちでもあり、しかしどっちでもない、と思ってます(以下は、自分解釈
ドバイでの戦争で精神的にやられたウォーカーはもう日常生活では刺激が足りずに生きている実感を持てなくなった
コンラッドの名前を借り、そこに戻り精神的安寧を求めようとした
その結果、自害するを選ぶと
コンラッドの初めに流れた無線の「全滅した・・もう、ここには・・ドバイの地には・・誰もいない・・」が流れて暗転しクレジット
生存し支配者になるEDには、アメリカ兵が最後に救助に来るのですがその兵士を全滅させればいけます
アメリカ兵の死体が転がるところに
「なにがあった、すごい銃声が聞こえたぞ」というアメリカ本土からの無線にウォーカーがでて
「ドバイへようこそ」と言ってドバイの風景が美しくうつりED
生存帰還は迎えに来たアメリカ兵の前に銃をおろし、車に乗せられ強制送還されます
生存死亡はアメリカ兵に発砲し、殺されると見られます
「なんで打ってきたんだ?」
「狂っちまったのさ」
みたいなアメリカ兵がウォーカーの死体を見下ろしてED
ちなみにこのアメリカ兵が迎えに来るとき、もっているウォーカーの銃はルーゴの形見の銃です、撃つ段階になりそれがわかります
以下、このゲームでの特徴をいくつか
①このゲームは、かなり主人公が話すのがいいです
セリフ以外にも「りローディング、カバーミー」ってリロード中にはきちんといいますし
打たれると「シット!」とかいいます「ファーック!!」ともいいますw
こういうのをいう操作キャラってなかなかいないので新鮮でした
精神的にも追い詰められているときには、指示出しの声も
「あそこの敵を排除」だの冷静にいっていたのが、「i want his die」というようになります
直訳は「あいつには死んでもらいたい」みたいなかなり過激ないい方で、このシナリオが進むにつれて変わるセリフもよかった
仲間のセリフも変わりますね
はじめは真面目系だったのがだんだん乱雑になったり、最後の方とかいうこと聞いてくれないこともあります
このゲームの主人公ウォーカーの声と演技が本当に素晴らしいのですが、有名な人みたいですね
アサクリのデズモンドやアンチャのネイトの声の人みたいです
ということはこのゲームは吹き替えにもなるとしたら東地が担当になったかもしれませんね
本編は英語で、その英語がすごくいいのですが、日本語というのも少しみてみたくなりました
②あとは細かいことですが、このゲームは敵をHSするとスローになるのがなかなかに心地いいです
③あとこれは仲間に指示出ししてもうひとりの仲間を救助したりもできます
④メタ発言もあります、はじめのヘリガンナーのシーンは物語終盤なのですが、それを「時間は戻る」となってどうしてこういう展開になったのかをさせるというMOHみたいな手法をとってます
が、肝心のそのシーンをラストになってプレイするとき「どっかでこれ経験したことあるぞ」とかいうんですw うん、まあはじめのシーンだよねっていう
なんかこういう面白さも、白けるほどじゃないくらいにいい味で入っていてよかった
本編がドシリアスオンリーでしたら衝撃も少ないでしょう
ていうか、こういうネタもあるからこそ、EDなどのどシリアスなところがあまりにもセンセーションで、魅力的な展開として生きていた気がします
あと
そして今のところ、自分的GOTYの集計の中、このゲームが実はトップを独走中です
それくらい、本当に素晴らしいゲームだった
以下、実績
このゲームはキャンペーンの実績だけなのも嬉しいですね、だから結構自分にしては取れてる方です、ていうか、キャンペーン実績以外は本当に取る気も起きません
ミリタリーシューティング(のみならず、いろんなゲーム)がオンラインが主体になってるのが現状だと思いますが、この傾向は私はあまり好きではありません
いつの間にそうなってしまったのか・・って感じですが
シューティングゲー、ゲーム、はキャンペーンでドラマ性のあるものこそ本質、その存在意義があると思います
オンラインもあっていいとは思いますが、あれはゲーム本編とあまり関係性がないものが多く、かなり格差があるものが多く、そこに実績をつけるべきではありません
それかソフトを分けるべきです
少数派でしょうが、そういう考えもここにはあります
ちなみにこのゲームにPVもあります・・が、あまりにもcod風というかミリタリーっぽいもので好きでないです(
これ
すごいドンパチしてますが、こんなにできません・・
数発打たれるとすぐ死にますし、弾もたりないし
しかし、売り出すときは、こういうふうにしろ、とパブリッシャーに言われて作らされたのかもしれませんが・・このゲームの本質を全然表現しきれてないし、逆に爽快なミリタリーみたいな印象しか持てないです
でもそれも罠なのかもしれませんね
レインボーシックスみたいなゲーム性、ストーリーを期待してプレイしたプレイヤーをラストとにはズタボロにするのでしょう
そういう意味で、これは、プレイヤーにとってはクソゲーになりうるものかもしれません
決して万人受けはしない
でも私は、最高に好きなゲームです
PR
コメント