"映画"カテゴリーの記事一覧
-
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
-
2007年のイギリス映画。
「贖罪」というタイトルの原作を持つ、第二世界大戦前~その最中の人物の交錯劇です。
イギリスらしい、各所に入る美しくも切ない戦慄のBGM、せりふ回しがほとんどなく映像とキャラの視線だけで語る指向は、陽の名残り、眺めのいい部屋、などを思い出しつつ。
私はそれらは何度も見ているのになぜこれを見てなかったのだろうという位に名声はある作品。
ちなみに個人的にイギリスのそういった系統の映画では、日陰のふたり、と、モーリスが好きです。
作品はこの少女ブライオニーの視線で終始すすみます。
文学の才に長け、多感な少女は、そこそこの名家の娘、次女です。姉がいますが、この妹と違って姉セシーリアはどこか奔放で好き勝手をしてる印象、家でもぷかぷか煙草をふかして裸足で歩いたりしております。
両親もどちらかと言えば妹の肩を持つ感じで、ブライオニーはそんな姉と真逆なくらいに神経質で脅迫的な印象です。廊下の角を直角にあるいたり髪を乱さないようにきちんと止めたりしております。
ブライオニーは、使用人の息子ロビーの持っているタイプを借りて戯曲を書いたり話を書いたりしております。話を書き、空想するのが好き。そしてその家のロビーも好き。
しかし彼女は、姉のように奔放で色気もなくちょっととっつきにくい難しい性格をしており、そして恋愛対象に見られるにはあまりにも幼くロビーには見向きもされない。
そんなある日、窓の外で姉とロビーが水辺で***しているのを見てしまう。
彼女の中の多感な何かが刺激されていく。
***をしてしまったロビーはそののち姉に向けて手紙を書くが、それは少し過激な内容でその露骨な性器の名前が含まれる手紙を、あろうことかブライオニーに「姉に渡して」と頼んでしまう。
それを見てしまうブライオニーは、ショックを受ける。そして姉とロビーが部屋で性行為をしてるのをみてしまう。
それにまたショック。
そんなうちにブライオニーの友人ローラが暗闇で誰かに犯されてるのをみてしまう。
その人を見て、その人をロビーだと思い、警察にそう伝えてしまい警察はそれを信じ、ロビーは刑務所へ。
刑務所に入って、その後出所し、姉と再会し、また会おうと約束するも、戦地に赴くことになるロビーはそこで命を落とし、姉も戦争で被災し死亡。
大人になったブライオニーは自分が嘘の告発をしたことを悩み苦しみそれを証言したいというもののそれはできず、彼女は晩年にそれを自叙伝の中で書き、姉と初恋の彼を結ばせることで自分の心の平安を保つという。
ざっとこんな話。
いやあ、なかなかに暗い話です。
あまり幸せ、というムードになることがなく、ずっと低空飛行のまま進んでいくフィルムはちょっとした鬱気分を容易に起こしてくれます。
壮大なラブロマンスといううたい文句がDVDに書いてありますが・・ラブっていう感じはあんまりしなかったです。
自分の生き方に悩む少女の苦悩の人生を見せられた気分です。
セシーリアとロビーが恋愛関係にある、という感じなのかもしれませんが、それはあまり主題ではないのかなあと。
問題は、このブライオニーと、ロビー、のような気がします。
ブライオニーがずっと愛した男への贖罪。
彼が好きで、彼の前でわざと水の中に飛び込んだブライオニー、その時に助けられて「ありがとう」と喜びますが、彼は激怒します(あたりまえ)
でもこの少女をここで、もし「無事でよかった」と抱きしめていれば?
きっとまた違う展開が生まれたかと思います。
あんな風にブライオニーの心は憎しみに行かなかったかとも思います。
ブライオニーは難しい少女です、セシーリアほどの社交性もなく、文字と空想で語る少女は、好きな男性へのアピール方法も変わってます。
でもロビーにはそこまでを知り、実行することはできなかった。
ブライオニーはその後、嘘の告白をしたことで自分のことをロビーと姉は攻めているのではないかとほぼ被害妄想に近い形で思いますが、それは真実ではないでしょう。事実二人はブライオニーを責めることもあまりなさそうです。
私もそう思う。うその証言はいけないけれども、悪いのはあんな事件を起こした真犯人であり、犯人を間違えた警察なのです、ブライオニーが全部悪いというのはないです。
でもこの映画は本当にどこまでも「ブライオニーの負の感情」というベールで被われそれに目隠しをされた中で見ているのでなかなかに二人に申し訳なかったという悲劇性をほぼ無理矢理感じさせられるというつくりになってます。
ただ、そのブライオニーが水の中に飛び込んだシーンをロビーが戦場で苦しい時に、「幾人もの少女の死体」を見た時に、思い出す、というシーンがすごく印象的だった。
彼は、あの水の中に飛び込んだブライオニーを見て、彼女は死んだ?と思ってぞっとした。
辛かった悲しかった。なのに、それを彼女はわざとやって「ありがとう」などと言った。
許せなかった。それはどこかで彼女を。
ロビーは、その一件もありそれ以来ブライオニーを避けたんでしょうか。この子はどこか危険と思ったのでしょうか。
それをブライオニーはさびしいと感じたのでしょうか。
だから、うその証言をしたのでしょうか。
自分の方にきてくれないなら、という愛の裏返しにもなる憎しみを無自覚のうちにも思って。
あとはブライオニーとロビーが、戦場で「フランス語を話せるイギリス人」として描かれていることも、妙なシンクロニズムを感じます。
知的だった二人。フランス語を話せることで周囲より、一目置かれる二人。
ブライオニーは死の床のフランス人の前で、手を握り精一杯看護するシーンにはぐっとくるものがありました。
きっと、あのフランス人の命が消えた時、と、ロビーの命が消えた時、の時間は同じだったのかも・・などと思って。
あの瞬間、彼女と彼の何かがつながったのかも、と思って。
見る人によってかなりの印象が変わる作品だと思います。
タイプライターの音、イギリスの風景美、いろんなものを目にし耳にしながらこの作品に込められるいろんな感情と、行動と、絶望と、悲しみと愛は結構にいい。
どんよりとしながら終始首を絞めつけられるような余韻に浸れます。
写真集
シャーロックのベネディクト氏がでてます。
チョコレートで人生を築き上げる人、でもロリコンっていう役柄。そうこの人が、ローラを犯した真犯人。
髭ありの金髪な姿をしております。そしてこの時はしましま水着を着ております。
この映画ではこの彼がローラを襲うというときに、彼の尻が見られます→(ネタバレ・レイプシーン注意 )
この先にいる少女を狙ってる・・。
でも彼もなかなかに純愛なのでしょうか・・? しかし、ロビーに罪を着せてそのあと何も弁明しないあたりがなかなかに、あくどい気もします。
彼の真意などは、ちょっとそこまでは一回見ただけではわかりませんでしたが、ストイックなキャラが多いなかで、この青年と、この犯される少女はなかなかに色っぽい存在でした。
ロビー役のジェームズ氏、鎖骨・・・
声がセキトモだったので私の中では終始エツィオと化してまい困りました・・すぐに違和感はなくなったけれども
このシーン、空に浮かぶ飛行機を見ているのですが、なんかそのシーンが儚くて、彼は戦争に行き死ぬのではないか、とここら辺で予想できてしまいました・・
PR -
http://lion-of-lannister.tumblr.com/tagged/365DAYSOFFILM
この映画のdvd(というかBDとセットになってる)は予約して買ったはずなのにずっと半年も見てませんでしたが、昨日なんかすごく映画を見たい気分だったので見ました。
昨年公開になった映画です、Xmenはアメコミとか全然知らない私でも知ってる名前です、たぶんテレビシリーズなどもあったかと思います。一番有名なのがたぶんスーパーマン、バッドマン、スパイダーマンあたりだと思うのですが、これはヒーローものというより特殊メンバーの活躍するものみたいな、まあヒーローズものでしょうか(女性もいるけど
ファーストクラスとかいう語尾ですが、日本ではなぜかファーストジェネレーションとかになってます。というのもこの映画がxmenの生まれ、誕生の一つのエピソードだから(でしょうか。
時代は、第二次世界大戦のさなかよりはじまり、そこでポーランドにいたエリックは収容所に入れられ母を殺されその瞬間に「力」を発動されそこの所長だかに目をつけられ「君と私で楽しいことをしよう」と言われる。
楽しいことってなんだっていう・・卑猥な想像しかできませんが、この所長のエリックへの執着というか歪んだ愛がもうすごいです。
このエリックというのは、Xmen(まだ映画の中ではこの名前がでてこないです、最後の最後で「プロフェッサーX、じゃあ、あななたたちはXmenね」と命名される)の中でもメンバーになるのはけっこう特殊な状況なのですが、
たぶん、一番過酷な状況で成長し、成人していったのだろうなあ・・と思います・・(所長のもとです・・
最後の方でその所長だった男(エネルギーをため込んで若さと力をため込んでいる)と宿命の対決をするのですが、いやあ良いシーンです。
このアングルのエリック→がたまらん
宿命の対決みたいな、ていうか、この二人がすごく良かった
多分、このシーンと、エリックがチャールズの前で天文台を動かすシーンがすごく印象的です。対照的な意味でも。
所長はエリックの能力を発見して、成長させたというのはエリックも評価してますが、やはり母を殺したという、個人的な恨みが相当にわだかまりひっかかってるのでしょうね・・
でもエリックはその母を殺されないと覚醒には至らなかっただろうし、壮絶な怒りで自分の能力は増幅し発動されるというのも知らなかったでしょう。まあそれはあとで、それだけじゃない、とチャールズにより気づかされるのですが、
しかしまだ力が十分にないころ、それこそあのレイブンの立ち位置をエリックに変えたとして、エリックはここまでの力の使い手になれたか、と思うとそれないだろうなあと思います。
エリックの強靭な精神、力は、独裁的な所長の厳しい調教のたまものだとも思えて、でもそれで彼はかなり冷酷な面を持つようになってしまったのはあるけれども・・
映画のメインとなるのはアメリカとソ連の冷戦時代ですが、ファッションや街並みもそんな感じですが、あんまりそれは生かされるシーンはないです、あとはなぜかソ連軍とCIAが戦ってるんですが、この時代ってアメリカはケネディ→CIAが直属でいろいろ動いていたのかなあとか・・アメリカ軍じゃないんだ?っていう・・なんとなくブラックオプスを思い出してました。
この軍の戦艦のシーンなどはちょっと中だるみみたいのがありますが、そのほかは総じていい出来でした。
アメリカンヒーローと、そのアンチになるダークヒーローの誕生のシーンというのもすごく鮮やかに描いていた。
続編というかこれは3部作みたいなので、続きも楽しみにしたいと思います。
以下、ツイッターメモ
いきなりミキシン声が出てきて吃驚した私ですwwwwwフランス語ドイツ語(原語)→日本語(吹き替え)とかいきなりやめろ
(エリックの声が三木氏なのですが、いきなり話し出すので(吹き替えてみてると)本当にびっくりします・・)
ドラマとか映画でいつも思うんだけど、なんで血管に注射針さすのにビンデ巻かないのだろう
(あれ、リアルじゃないよねえ・・一応消毒はしてましたが・・あとは明らかにそこ血管ないだろwwっていう場所に刺して採血しててびっくりした。)
エリックって体脂肪4%ぐらいじゃないだろうか・・なんていうか、すごい無駄な贅肉を絞ってるのがストイックに見えるわ
(エリックの役者さんが本当に美しい人でした・・
ケビンベーコンが万能すぎるww何国言語を話すのだろう(ドイツ、ロシア・・
(ケビンがなかなかにいい所長の悪役っぷりを披露してました、そして相変わらず▲▲の鼻の孔
エリックの笑顔がかわいい・・
http://suckstobemeforaday.tumblr.com/
これ、はじめて「怒り」以外で自分の力が発動できると知ったときですね・・しかもその力が、怒りのそれよりも非常に莫大な力を持っていたっていう
まあその力は「愛」だと思ってるんですけどね・・チャールズがおしえたんですよね、エリックに「愛」という思いを。
まあ具体的な言葉こそでてきませんが、感じてる顔をして流す涙がなんとも・・なんとも・・エロスな美しさがありました・・(エリック
エリックっていつも白い駒を取るな(チェス
(白駒=勝利は見えている、という意味合いがありますよね・・あとは強気な手で出る白というか、なんとなくこの二人の関係性の暗示的なシーンでもあり。
ていうか、ホワイトカラーもですがアメリカ人ってそんなにチェスするの??っていう 彼らはチェス大好きだな
レイブンとエリックがなんか好きだわ・・エリックはチャールズとは逆のことを言うのねってところがいい
(エリックは、そのままでいろというし、チャールズは見つからないように(レイブンの身の安全のためにも)人間で見える恰好で・・みたいな感じよね※レイブンは本当は青い肌を持つ女性です
まさに、好きなことをさせたがるパパと、子を思うがために社会性をまずは身に着けてほしいママみたいな。ていうか、このエリックとチャールズはまさにパパとママな感じでほかのミュータントに接してますね
体育会系なパパと、頭のいいママみたいな・・そう思うと最後のあの格闘シーンは、子供の教育方針の方向性が違うという理由で行われる夫婦げんかに思えるわ
ていうか、あのシーン、全然手加減しないでエリックはチャールズを殴ってましたが、体育会系のお前は文系の男にマジを出すなwと思ったけど、意外にもチャールズが戦えるのにびっくりした(エリックが
ショウ(※収容所の所長)とエリックがいい感じです(腐的な意味で
ていうか、ショウもエリックに出会ったから彼の生きやすい世界を作りたくてなんだろうねえ、すっごい歪んでる愛だけどさ
(ずっとはあはあしてた・・
でもまあショウは北風だよなあ・・怒りというもので力を出せるってエリックに教えたけど、温かさでもっと力を出せるって教えたのはチャールズなんだわ、
これは、人を一人でも殺すとその人の中に在る理性は死ぬ、のいい例だな・・
(エリックがショウを殺したあと、何かを吹っ切ったようになってるのが・・ていうか、チャールズはこうなるのを知ってておそれたのかもしれない・・
でも、これをしないとエリックの中の時計は止まったままだったのかもしれないし・・難しいね
脊髄やられたのか・・なんてこった、しかも強い連中が皆向こうに行ってしまったけど、わたしがここにいても向こうに行きたいです(
(チャールズにエリックの交わした銃弾がはねかえってあたるというシーンです、早すぎて一瞬何が起きてるのか分からなかった私です ↓
http://shooting-starsandwishing-wells.tumblr.com/
ていうか、向こうに行ったのは見た目が明らかに、な感じのやつらだな、社会に溶け込めたことがない人間とか人間に憎しみを持つ奴らは向こうに行くんだろうかねえ、アレックが残ったのは意外だけど
(アレックは、なかなかにいいキャラです。刑務所だかにずっといたのでかなりひねくれてるっぽいけど、だんだん柔らかくなって行って愛しかった。ハルクとアレックはいじめられっこ(真面目で内気)いじめっ子(家庭環境に問題あり、その問題の所為で歪んだだところありしそのやりきれなさを弱い子にぶつけて自己表現)っていう感じで(まあよくある感じのふたり)なかなかによかった・・(腐った眼
おおー面白かった! しかし、これ続編作る気満々な感じの終りだなあ・・三部作とかいう感じなんだろうね(って、どっかでよんだ思い出が
ていうか、途中かなり駆け足だから普通にシーズン物のドラマにしてもよかったんじゃないの?とか思いつつ、とりあえずエリック萌えでした、しかしあの吹き替えの切り替えは吹くのでやめてください
ロシア語とかも普通に吹き替えにすればよかったのにさあ・・アメリカ人だけ日本語話すとかおかしな事態すぎるw