忍者ブログ

memo

その時好きなものや思ったことなどをゆるく語ってます(ゲームとアニメ、ドラマ、他) ※はじめに、をご一読ください

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

少年は残酷な弓を射る をみた



←こっち側の映画です
映画としてはつくりが非常に主観的で圧迫感ある感じで、すごく見にくい作品というイメージ
しかしそれは追い詰められた母親の心理の視点なので、なるほどと

また文句言って申し訳ないのですが、この邦題とこのジャケットはあまりにも本編と無関係に思えてやめてほしい
原題は「我々はケヴィンのついて語り合う必要がある」です
そしてジャケットから漂う「美少年に翻弄されるおばはん」みたいなのは全くなく、愛情のかけ方がわからず子供との関係が悪くなって修正効かなくなっていく母とその息子の苦悩です
母親視点、なのがこの映画のミソで、母親視点だから「息子が何考えてるのかわからない」という感じで息子はつねに飄々としてるんですが、そんなわけ無い
母親の子供への接し方がかなりぎこちなく、ここに「この女性の深い人間関係の築けなさ」という欠点が見えます。
しかし映画の紹介文では「何故か母を憎むようになる息子」という記載ありますが、この母に対し感受性の高い子ならこの反応もありえるだろう、という感じ

思うのが、赤ん坊の息子をあやすシーン、母は高い高いをしているが決して抱きしめていない
それで子供は泣きっぱなしです
ベビーカーでも泣いている、母やうんざりという顔
子供はなくものでそれに苦労するのもわかるけど、そんなに毛嫌いしないでもいいだろうという感じ
一生懸命やっているけど愛情が伝わっていってない、というのがわかります、母が悪い
しかし母は自分の接し方の問題ということには気づかず、子供が自閉症じゃないかと病院を受信したり、してます
あとは問題はこの父です
お前の接し方が悪いんだろ、ということは言いません
「この子いい子じゃないか」で終わりです
子供=いい子、ということしか見ていない
子供が母と接した時に具合悪くなってるという変化を見ていない

ここら辺の表現はこの監督、役者、全てがすばらしかった
こういうのあるある、という具合で、極端すぎず、また微細な表情で演じていてすばらしい
とくに母親役の女優の、笑ってはいるけど心からは笑えていない、という演技の仕方はすばらしい

母親視点でバラバラの時間軸、何度も同じシーンを別角度から移したりもしている
これは息子が最後の最後に大きな事件を起こし、その悪夢から立ち直れない母が「あれがいけなかったのか?これが悪かったのか?あのときはどうだったろう」などと振り返って自分の過去と息子の過去を思い出しているから、というインタビュー(父親役の人)がありましたが、なるほどと

映画としてはつねに苦しい表現が多く、ハッピーで笑えるシーンは皆無に近いため、見てるとどんどんうつ気分半端なくなりますが、母と息子の心理的亀裂というのを表現した映画の中では秀逸な作品でした

母視点ですが、これ息子視点いれなかったのがまたすばらしいと思う
息子視点、つまり母に愛されずに辛い思い出生きてきた息子の心情を描けばこれは感動のヒューマンドキュメンタリーにもなっていたでしょう
しかし母視点のみ
それが「最後まで母が息子の心理的葛藤、苦しみを見いだせない」で終わり、恐怖の対象となったままで終わるということにはホラーも感じます
そのホラーのまま終わりかける最後のシーンで、母が言う
「なんであんなことをしたの?」
「わからなかったの?」
「・・・・」
そして母は抱きしめてました
その必要性を理解しないと行動に移せない、相手から求められないと行動できない母にしてはよくやったと思う
その時の息子の表情を私は忘れてしまったんですが、それを見るためにも、
もう一度見直したい

いや、何回も見返したい映画かもしれない

拍手[1回]

PR

コメント