"映画"カテゴリーの記事一覧
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ツイッターとかwebで相当評価されていた(気がする)映画
映画館で見るべきといろいろな人がいっていたので自分も見に行きたいなあとは思ったのですが、見れなかったのでDVDとBDセットを買ってこの間届いたので早速見ました
はじめに、BD+DVDというセット(3枚組)が3000円ぐらいなのですがこれを皆はどう思うのか
私は無駄、って思う
BD欲しい人ならBD買うだろうし、DVDだけでいいって人もいるはず、それこそどっちも欲しい、特典付きも欲しいって人もいるはず、しかしその選択がなく、
個人的にDVDだけ見られればいいのでDVDだけでいいのですが、DVDだけっていう選択はもはやセル商品は皆無に等しい
DVDだけでいいなら500円ぐらいで手に入る気がする
3000円も払わせていらないBDが付いてくる、やっぱり無駄
でも映画館に行って映画を見るよりは自分にとっては3000円は安い方なので気になったら買ってしまう
んで、肝心の映画の感想ですが、大雑把にいえば「昔ながらの怪獣映画」です
個人的にはロボット映画だと思ってみたところ、期待していたところもあったのでちょっと痛手を負いました・・怪獣あんまり好きじゃない・・
映画的には、ロマンとかあっていいと思いますが、ストーリー性は弱いかなあ・・と
あとはツッコミどころも多かったです
別の人の左脳と右脳を共感させてシンクロナイズして初めてイエーガーという機体は動く、とかいう設定作っておきながら、あの時司令は一人で動かしていたんだ・・!っていきなり言われて
え、一人で動かせるものなの??
って突っ込んだ
これさあ、自分で作った設定を自分で壊しておいて、どうするよ
これ一番やっちゃだめなパターンだろ
これは、長官は動かしていたがあの時の相棒だった人はその時の放射能?でやられて亡くしてるんだ、大事な人を亡くしてるから、だからマコを亡くしたくなくて、コックピット(って言わない気がするが)にだけは大事な人だからのせたくなかったんや・・
っていう方がいいんじゃねえ?て思う、まじで
あと人間ドラマですが、主人公とマコの交流を描きたかったのか、司令とマコの交流を描きたかったのか・・どっちも描きたかったのだったとしたら欲張りすぎだったと思う
なんだか踏み込みと描き方が足りなすぎだった
人間ドラマといえば、主人公と敵対するライバルっぽいキャラがいるんですが、はっきり言って同じ顔に見える いつも見間違う、ていうか、もっと外見が似てない俳優にしたほうがよかったんじゃないか??って思う
少なくとも日本人の私が見れば同じ人に見えた
でもこれはあえて似てる人を選んで、って感じなのかなあ・・どうなんだろ
でも白人が黒人がトップの組織でくだらない理由でごちゃごちゃと争ってるのはなんだか痛烈な皮肉にも見えた
あとちょっときになったのが、この映画アジア人に妙に見せ場を作っている・・ていうところ
ていうか、監督がアジアをどう思っているんだろう
中国人が乗った機体が3人で(この時点でももはや右脳、左脳、の概念壊れてる)3つの手を持った機体なのですが・・なんでああいう奇抜というか奇形みたいなのにのせたんだろう、という疑問
結局、アジア人は「面白い」「奇妙」「特殊」ではあるが「主役にはなれない」ということを言っているように見える
あとはマコというアジア人(というよりもはや日本人)を核を搭載した機体に乗せて、最終手段として核を落とさせる、という演出。どういう気持ちでこのシーンを描いたんだろう、ってけっこう真剣に思う
まあその日本人は最後のボタンは押させないのですが・・
うーん・・
考えすぎなのかもしれませんが・・
映画というエンターテイメントは潜在化にいろいろな意味合いを持たせ、見た人いろんな人の心理に揺さぶりを掛けるものでもあるとも思っているので・・
なんだか考えさせられる作品だなあとは思った
自分のアジア人劣等感、日本人劣等感をかなり掘り起こしてくれた作品でもありましたね・・
この監督、日本好き、ってどこかでみたことあるんですが・・
私はそうは思えない、疑います、相当な曲者
ていうか、嫌悪感を感じる部分が多いんです
ちょっとした日本贔屓の人が、なんちゃって日本を描くのとは違う
それだったら笑ってられるんです「まだ間違った日本来たよ」っていうね
しかし、この監督とかよく知らないので間違っていたら申し訳ないのですが、日本人がすごく好きで、日本人にまでなりたい、とまで思う人っていますよね、この人ってそういうレベルの人なのかなあ・・と
なんだか嫌なところまで踏み込まれてっていう
でもこういう感覚を覚える人はあまりいないと思うので、私が特殊なんでしょうね
たとえば、鎖国していた時、オランダ人がやってきて違和感を覚えている日本人に「日本好きです」って触れ回ってる感じ、そして祖国に帰って「日本いい国」とかいう感じ
日本人はいい人多いし、優しいから「見知らぬ国の人ですがいい人です」というのでしょう
しかし私だったら、よそ者恐ろしい、と思うのです
精神までは日本人にはなれないですよ、それなのになりたいなりたいって思って迫られる、その時の嫌悪感というか、恐怖というか・・
なんだかそういうのを感じました
ていうかね、こういう映画を海外で作ってしまうことが恐怖なんですよ
それは日本の文化のはずなんですよっていう
あとはアクションシーンですが、これは怪獣映画です、って思わないと「・・・」って思う
つまりスタイリッシュなロボットモーションはないです
自分の中でロボット映画に求めるものが人知を超えたスピードと、ハイセンス、だったので、こうドタバタと鉄の塊が水中でプロレスのような取っ組み合いをしているようなものはどうも美しいとか面白いとか思えないので・・
長々とみせられたのですが、結果、やっぱり面白くなかった
しかしこれは好きな人は好きなんだと思うな、まあ好みの問題
どっちかというと怪獣のモーションのがこなれていて美しいです。流線型だったり、黒の中に印象的に浮かび上がる閃光の水色を持ち出すあたりが綺麗。
あとは吹替音声はよくできています、今流行りの下手なタレントにさせて映画をB級にするっていう日本映画界の劣化はなかったです、ので安心してみましょう
(追記)
海外のネットの反応を見たのですが、中国で「馬鹿にされてる」という意見もありましたね、まあ全体的には中国でも日本以上に人気ある作品みたいですが
しかしその中国で「馬鹿にされてるけど、ロシアよりマシ」という意見もあって、どういうことかと思えば、ロシアの機体が撃つ攻撃に「チェルノ~」という名前がついていること、メルトダウンしてること、みたいですね。その展開をすっかり忘れていたんですが、そうだったのか、ちょっと洒落にならない・・とも思いました
パシフィックという環太平洋を名前にいれたタイトルで、アメリカと日本が二人三脚で進み、中国とロシアにもアメリカは協力させるがそれらは脱落、最後にアメリカが倒れた日本を踏み台にして世界って勝利みたいな、ことの縮小図。まあアメリカご都合主義、なのかなあ・・
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2011年の作品ですが日本で公開されたのは2012年、DVDが出たのも今年。
私はファスベンダーが出ている作品ということと、ユングとフロイトという有名な精神分析医師の話だったので興味を持ちみました。
DVDパッケージに記されているのは「危険な愛」「ふたりの男を引き裂く女」みたいなみだしで、どうも男女関係のスキャンダラスな映画というのを謳い文句にしてますが、見てみるとザビーナという女性はあくまでもふたりの男性医師の交流の始まりと終わりの原因となったかもしれませんが、それほど危険な存在でもなく、・・というか私にはこれは、
古風でしっかりと地に足がついている男で、ここまで苦労して築き上げた自分の信念には確固たる自信があるフロイト、おそらくカソリック
と
若く美しく、優秀で、野心的な、女にもモてる、金もある、新たな発想を持ち恐れるものもないという感じで自分の理論で世界を歩みだそうとしているユング、おそらくおそらくプロテスタント
との、対比、交流、のような気がします
このふたりの間には、妖しいところもあり、師弟関係を超えたなにかもありそうなんですよね
精神的なこう、ふたりの危ういセクシャルな交流
そこに魅力を感じました
ていうか、ザビーナとのシーンがそこそこのことをやってるんですが全く全然エロくないんですよね・・このふたりがひとつのシーンにいる方のが激しくエロイ
別にエロさが映画における善ではありませんが、そういうセンセーションはやはり映画の見所で華でしょう、ていうか、やはり見せ所としては大事
それを思う人は少ないと思いますが・・私はそう思う
そしてそのエロいシーンの一つが上の写真のシーン。
これは、映画の中の一場面で、ユングがフロイトのいるウィーンを訪れる一シーンで
フロイト(手前)はこの前に葉巻を切り、「肛門期」の話をユングにし、ユングはそんな話を聞きながらも、もぐもぐと美味しそうに茶菓子を食い、このあとユングが茶を飲んでいる間にフロイトは葉巻をくわえ、ゆったりとそれをふかすという対比が印象的な場面で
フロイトはここで(ザビーナを)「処女か?」ときき、それにユングは「ええ、たぶん、ええ、そうです」というのですが、このあとにこのフロイトのかすかな笑みです
若いな・・と思ったのか、なんなのか・・
なんだかみててすごくもやもやというのをさせられたんです
この「処女か?」というセリフはどう見てもユングに向けてのセリフのような気がします
ていうか、このときのきょとんとしたユングの可愛さと、このフロイトの渋さがすごくいいんです・・
こんな調子で映画はゆったりと進みます
ふたりの急速な歩み寄りというのは、熱病に犯されて恋に落ちるふたりにも見えますし、
女性問題が原因で破綻する二人というのもなんともロマンチックです
ていうか、フロイトの前では、なのか、このユングがもりもりと食べるシーンが多い、のもすごく印象的、食欲と若さというのはすごくイコールに近いものがあり、それを押し出す効果だった気がします
あとは葉巻とパイプの対比(また安っぽい紙タバコを吸うもうひとりの彼もいますが、この彼はフロイトがユングという気になる若い男に差し向けたというのも面白いです・・こういう性衝動的なことを得意とする彼はユングの苦手なタイプと知って、彼に荒療治をしたかったのか、とも思えますし、この彼を仕向けたことでユングは自分の中にある雄の本能的なものを刺激されてはザビーナとの一線を超えてしまうのです、どうみてもフロイトの策略に思えます
これでユングが行動しなければ、また別の手段に出ては彼をしっちゃかめっちゃかにしようと、意識的にではなくともやったのではないでしょうか)も思う
撮影現場のシーンを見ればわかりますが、かなり二人の話すときの距離が近いのもなんか・・目を疑う、同性同士のそれこそ友人の距離ではないだろって突っ込みます
逆にそこまでの距離の近さをももちながらも、キスさえしない、手さえ握り合わないのが違和感で、だからこそストイックなエロスがあります
というか、二人は精神科医で神経症の患者を治療する立場でありながらも、でもふたりはすでに精神はまともではないという設定で、精神がまともでないものを並べて置いて、何もドラブルが起きないはずがない
ラストの方に、フロイトが「君とはもう会わない」みたいな別れの手紙を書いて(しかもそれには、ユングをどう思っているかみたいなことがかなり詳しく書いてあり、ユングがそれを読むシーンでその手紙は表裏という表記がされているのがわかる・・どうして二枚に書かなかったのか・・表裏のある感情の吐露という意味なのか、それとも「一枚に収めたい」というプライドが二枚目の便箋を用意させることをしなかったのか・・もしそういうプライドがあったのだとしたらフロイトのユングへの愛はすごいな、と思うわけです
んで、それにユングが「あなたがそういうなら・・」とかなり素っ気ない返事をくれる、んでうすがユングはそのフロイトの手紙をくしゃくちゃに丸めて、食事皿にナプキンのようにぶちまけるんです・・うわあ、と思いました
ユングはスマートな外見に似合わあずもりもり食べるという描写をここまでさせていて、それをフロイトの前でしてみせてきたことは、若さの象徴でもあるかもしれませんが、食欲とか性欲みたいなのは男の性の勢いを表すとでもしたら、ええ、そうでしょう
丸められた手紙は、まるで情事のあとに丸められたティッシュのような・・そんなイメージです
そしてその素っ気ないユングの手紙を見て、フロイトは自分の部屋にあるユングの写真(なんでそんなものを飾っていたんですか・・・・(呆然))を箱に(しかもきちんと写真の方を下にして)しまうっていう 恋に破れて、相手を忘れたい女性というか・・このフロイトの女性的な姿にがガタガタものです、本当に
そしてそのフロイトとの決別後に、生きる糧を失ってぼんやりしてるフロイトにもすごいきた
どんだけ大事な人だったんだ っていう
どっちにしろ、この作品の中にもファスベンダーの美貌と美しさとそれゆえの奔放っぷりが魅力ではありました
まあファスベンダーファンは見るべきでしょう、おすすめ
少し枯れた魅力のあるフロイトが、ユングのその若さの前に、めまいを覚えながらも、相手を刺激しては、怒らせ、感嘆させ、でもずっと大切に深く思っていたというのはすばらしい
あと好きなシーンはユングが自慢のヨットにフロイトを載せるシーンですね・・
ユングはイケメンでスポーツ万能みたいのがここで見えるのですが、フロイトはヨットとか慣れないでその船上でステッキ片手に縮こまって居心地悪くしてるのが可愛くて
若い男の好みに合わせてデートしてるけど、こんなことなれないの、みたいな感じがいいです
フロイトははじめはリードしてくれる年上男性の風格をもっていましたが、だんだん可愛く見えてきます
こんな感じのシーンも含め、面白い、というシーンはいくつもあるのですが、それがどんなふうにつながるかと思うと、個人的にはフロイトとユングの対比をもっと描いて欲しかったと思う
90分では物足りない映画でした
ていうか、この映画見て、このふたりのこういったロマンスじみた関係を感じて「いいわ」とか言ってるのってもしかして珍しいんですかね・・
あまりこの映画の感想を周囲でみないのですが、こう、思うよね??
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プロメテウス見てきました。
私はエイリアンは見ておりませんので、よく皆さんの言われる「エイリアンのリメイクじゃん?」みたいなことは全く感想になく、ただ純粋に世界観と話しにのめり込めました。
※以下、ネタばれ感想
ももともこの映画のタイトルにもなっている「プロメテウス」ですが、これはこの映画での探索機の名前でもありますが、もともとはギリシャ神話の神の名前よりとってます
プロメテウス、それは天上の火を盗んで人間に与えた、そのためにゼウスより山に鎖でつながれ、毎日、鷲に肝を食われる神。
人間への第一歩をあたえた神。
今回の探索機「プロメテウス」に乗るのも「人間への第一歩」つまり「人間の起源を知る」好奇心をもった人々がのっている・・
が、実は、乗っているのは金のために来た人物だったり、する。
そしてそのスポンサーになっている人物さえも、「自分の余命を伸ばしたい」がために、している大富豪。
この映画はいろんな考えの人物がでてきますが、私は主人公はやっぱりデイビッドだったのでは、と思います。
彼の目で見てみれば、人間同士のやりとりは酷く滑稽で、自分の起源を知りたい人間は「何故人間が作られたのか知りたい」と言っており、ではアンドロイドは何故作られたのですかと聞き、「作れたから」という返信をもらっては
「それでは、悲しいですね」
と言います。
デイビッドはその大富豪によってつくらえた、アンドロイド、人間の感情をもたない、と言いながらも
人間の見る映画を見て、人間を学び、そしてなにより好奇心が旺盛。
デイビッドが、富豪の娘とよく似た外見をして作られているのは富豪の愛だと思うのですが、
その富豪の娘は、自分より目をかけられているであろうデイヴィッドに嫉妬めらめらです
デイヴィッドは人間の行うことはいろいろできます。しかも人間以上にできます。
しかし唯一できないこと、それは生殖行為だったのではないか、と思っております・・
だからこそ、それに興味深々なアンドロイドデイビットは、
エンジニアが作った人間、人間が作ったアンドロイド、というものにあこがれ、
アンドロイドである自分は何が作れるのか、何を後世に残せるのか、「火」として、というものを常に考えてきたのでは・・と
人間への憧れはあったのでしょうか、あったからこそ「人間に近づきたいがために」、自分も「プロメテウス」として「火」となりえるものを与えたいと思って、それこそ潜在意識で思っていたのではないでしょうか。
ていうのも、デイヴィッドがあのグラスに入れたは、あそこの洞くつで採取したものっていうよりデイビットちゃんの体液とかだったりしたのでは・・と、・・それが人間と融合してしまってあんな物体が生まれたのでは、と・・
ショウが妊娠した時、非常に彼女をかいがいしくしたのは「自分も生み出せる」と言うことを知り、彼女を「自分の体液からの物質を身ごもってくれた人間」だったから、だったのでは、と
推測しております。
そのあと、ショウにだけ、やはり特別意識を持って接しているようですし・・
しかしショウの生み出したものは、人間とアンドロイドの合いの子はすごいクリ―チャ―になってしまうのですが・・そこも悲劇ですよね
この映画はとにかく、デイヴィッドの純粋さ、純粋さ故の残酷さ(まるで子供がもっているかのような
など、彼を中心に見ると、すごく魅力的な世界観で、そして展開は切ないものです。
なんていうか、自分の中で、ぐっときました。
ファスベンダーのいつもとは違う、硬質でストイックでヴァージンのような純潔さをみられる、映画としてもすごくいい。
ただし、かなり話と展開は、分かりにくいところもありますね・・
与えられたものだけを見ず、自分でいろいろ考えて、この映画のタイトルを、考察することでこの映画はすごく意味のあるものになるでしょう。
個人的には大好きな一作でした。
開演している間にもう一度、今度は3Dで見に行きたいところです(2Dでみた