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その時好きなものや思ったことなどをゆるく語ってます(ゲームとアニメ、ドラマ、他) ※はじめに、をご一読ください

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MGS2クリア感想、MGSの世界観
大好きなゲームは山ほどある、優れてると思うゲームはたくさんある。列挙したらたぶんベスト50くらい簡単になるだろう。しかし、人生を変えるゲーム、というものはそれほどない
やはりゲームというのは、自分の生活やリアルとは切り取って楽しんでいるからなんだろう、と思う
しかしたまに、現実世界というか日常生活にまで支障を及ぼすゲームというのはある。
それはゲームのやりすぎで寝不足とかそう意味ではなく、そのゲームの世界観が自分の世界観にひどく重なり、自分の考えや世界の見方も変わるゲーム
それはなにか、と考えると、それほどない気がする
強いて言えば、アバタールチューナーというゲームはかなりやばかった。自分の人生の見方を変えるところにあった
でもそれほどじゃない。よく考えると
しかし、なんかすごいぐらぐらゆらされているという現在がある。たぶん、こういう感情とか気持ちになったのはゲームでは初めてではないだろうかというゲーム、それがMGS2だった

MGS2はHD化されているものをこのたび現行機でやりたいがために買ってしまった
実はPS2版のソフトはもっているんです(実は2、3、4、PWを持っている、PWや4にいたっては初回版みたいのを買っている)、しかし1のソフトがどうしても中古でも高価すぎて手に入らず、ナンバリングタイトルを中途からやるのは気が引けた(のでずっとつんでしまっていた
wikiで1の話を見てやろうかと思ったこともあった
しかしwikiを見ても、まったく頭に入ってこない
なんだかすごい色々な組織とキャラがいる・・ で終わってしまう
MGSは知名度も高いので、やはりいいゲームなんだろうとは思う、しかし同時に批判も耳に入ってくる
しかし好きな人は好きらしい、やってみたいとは思う、しかしできない(1がないから

今年ライジングというスピンオフ見たいのが出た
この情報も初だしの時点で見ていて、気になった、なんとなく主人公キャラ(雷電)が美形だったので目に付いた
そしてもともと近未来や、あの黒と青と白の色調が好みだった
MGSはやらないでいてもMGRはでたらやりたいなと思っていた
それだけに箱で出ることを楽しみに・・ってこの話はやめて起きますが、今年ついにそのMGRをやるにいたった
いいゲームでアクションも満足した
しかし今振り返ると、このRで一番惹かれたのは、ジャックの生い立ちというものだった、そしてジャックがここまで来るに至る経緯だった、R本編でも「自分のようなのは一人でいい」的なことをいっている

昔見てもわからないMGSのwikiが、Rクリア後には少しずつ見て意味がわかるようになってきた
なんとなく気になって、少しネタ動画などをみてみた
あの雷電(Rででてきた)が面白いことになっているっぽい(それはネタ無線の動画

そして雷電がでてくるのはwikiを見れば2からだということで、2ならもってる、できる、と思った
とりあえず雷電のことが知りたかった、2で語られるのならそこだけでもいいからやろうと思った

ここで初めて、このゲーム、シリーズをやってみようという思いが強くなった
シリーズもアプリや無印前をいれなければそんなに多い作品数はない。できるだろう、と思った

そしてやるならいっそHDでということで買った
これ、HD(Xbox)はまったく売れてない・・のだろうか 今の時点でかなり値引きされて初回特別版みたいのが買えてしまった・・みんな箱でやろうぜ・・



ということで、2をやった、なんか毎日できない感じのゲームで(なんかもう詰まるんですよ・・ここどうやるのっていう・・自分で考えるときもありましたが、このゲームはちょっとかなり攻略をみてしまいましたよ・・)自分にしてはかなりののんびりペースでクリア、18時間かかりました。一週間弱くらいでクリア
で、今日終わったところです。

MGS2、このゲームは、本当にゲームというより、製作者のメッセージが強すぎる作品だった
そしてものすごく人を選ぶゲームだった
Rとはまったく違う、あれはプレイヤーに快感をくれるゲーム
これは製作者の思いを吐き出し見せつけ、ゲームという媒体で見せ付けてくる
メッセージ性は高いと思う、いい意味で作者のオナニーです。オナニーしてる、でもそれがいいんだと思います。作者の熱を感じられればそれが作り手が伝わったとき、本当にそれは最高なのです

Rでもそうだったが、基本悪役というのはいない。
皆にいろんな歴史があり、そしてその行き着いた先がこのゲームの舞台でそれがそこで対立しあっている
実はこの2で一番好きなキャラはソリダスです
そして次がヴァンプ
ソリダスの「愛国者達」から世界を解放したい、のメッセージは強い、そして私は愛国者達の「世界の情報を統括して民衆を操っている」というものに、今の日本やアメリカなどの影の存在を思い起こしては反発しか覚えず、本当にこのソリダスの過激だけどやろうとしていること、思想は賛同できるところが多かった。
つまり今の日本の極左メディアなどに立ち向かう、右翼のヒーローに見えたのです
そしてソリッドたちの反メタルギアが反原発などを訴える人たちに見えた
オタコンがエマに犯罪者ってののしられ、「自分たちはそれはハッキンググなどはするが・・それは必要だからだ」という言葉が偽善で反吐が出た。
雷電はこの作品での傍観者で、語り手で、この中に何も知らずに投入された何もインストールされていないハードのように見える。ジャックザリッパーという過去は明らかになるが、このときのジャックにはRのときのような狂気はみられない。というのも、「大佐」のいうようにジャックはずっと過去に目をそむけてきた、から。

ソリダスの「自分は遺伝子を残せない、しかし自分の生きてきた証をのこしたい」という言葉は本当に悲鳴だ
彼は悲鳴を上げている
ジャックの父と母を殺したというのは私は、詭弁だと思っている
最後にジャックに自分を憎ませ殺させるためについたうそだろう(公式で、そうだったといわれているかもしれないが)
しかしジャックは、まっさらなハードなので、「言われたことはそのまま事実」として認識する

私は雷電操作だったが、ソリダスは殺したくない、と思った
私はそこで雷電にまったく感情移入してないことに気づいた
私はソリダスになりたい
彼になって雷電を殺して、彼の中の愛国者達の情報を奪って、世界を解放したい
だからまったくラスボスは倒したくなかった
なんでこんなむなしい戦闘をするのだろう、とまで思った
ローズとかオルガの娘というのも、どうでもいいと思っている、それだってきっとうそじゃないのか
すべてが信じられなくなっていた
でもソリダスが世界を解放すれば、きっと世界は変わるのだろうと思っていた

でもそれでゲームは進まない
なぜこのゲームは雷電を主人公にしたのだろうとさえ思い出した
それほどに私は、ソリダスのやろうとしていること、彼の思念、に惹かれていた

そしてもう一人好きだといったキャラがヴァンプ
これは彼の生まれと育ちとセクシャリティによる
彼は村を襲撃され、両親を殺され、教会の瓦礫の中で二日間生き延びた、両親の血を飲んで生き延びた
そして彼はバイセクシャルで海兵隊の大佐(だったか)と知り合い、そこの家の娘・フォーチュンとの交流もあった
ヴァンプとフォーチュンはとても兄妹のように見える。
ヴァンプはフォーチュンの父の愛人で孤児だったらしいし。こう揚羽と四道みたいな 傷ついてるヴァンプを手当てしていたフォーチュンみたいなのを考えている
これを考えて、二人の交流や、ヴァンプはどんな風にその美しい肉体を男相手に開いてきたのだろうと思うとすごくたまらないものがあった

なんていうか、MGSのキャラのもつ性のゆがみを含めた過去はすごいドラマが濃厚で、こういうところも好みすぎた
同性愛や近親相姦というネタは含めば陳腐になる場合もあるが、MGSではそれがすごいいい具合に働いている

性のゆがみといえば、エマのオタコンという兄に対する思いは怖いところがあった
彼女はかわいいのではない、とにかく一番女というものを露骨に見せてくるキャラでとにかく怖かった
はじめに雷電が彼女を見つけるとき、彼女は下半身を麻痺させられているからか、尿意がわからないのか、それとも恐怖でか、漏らすんですよ しかもそれをしっかり描いてるんですよ・・このゲームはこういうのがすごい
すごいといえば、オルガの腋毛があるのもすごかった・・タンクトップの女性キャラの腋毛を描くとかすごいゲームって思ったものです(タンカー編

そしてエマですが、兄が出て行ったことに憎しみを持っているようですが、初恋だった人がかけていたからという理由でめがね(伊達)をかけている、それはどう考えてもオタコンという兄のことでありそうなのがわかって怖い・・
兄といっても両親が再婚した相手なので血縁ではないのですが、怖いですよ
その考え間違ってるだろうってなんで思わないんだろう?
しかも一緒にいる雷電にところどころで「私かわいいよね」みたいなこといって、本当に、怖かった
あとは虫を見るとすごい悲鳴を上げるのがうるさくてうるさくて・・ここまで苦労して水の中を運んできたのもあって、わ最後は麻酔銃で眠らせて延々はこんでました(が、金星蟹ってなんだ・・

そして、そんなオタコンの過去のがすげえショッキングだった、義母と寝てたという過去を、本当に最後の最後にぽつりという。
妹をおぼれさせて助けられなかったから、自己嫌悪を家を出た、のではなく、義母に誘惑させられ体を重ねているのが苦痛だったからというほが本当の理由。
この設定がすごい前情報もなしで見ただけにショックだった。
でも、だからエマとは一緒にいられないよなあ・・しかも彼女もそういう目で見てるかもと思ってしまえば・・とも思う。
母娘に同じように見られたらたまったもんじゃない。
これに少し残酷な神を思い出したのですが、イギリスの実家とかオタコンも言っていて、~リヒという苗字よりドイツ系だと思っていただけにそうなんだ、と。
また、これと同時に、エマが義父とプールにはいってたっていうシチュも色々怪しい。こっちはこっちで手を出していたのだろうか。でもそれはないか・・オタコンの父は自分の息子と妻のそれを知って苦悩の上に入水したらしいし(そこでエマもおぼれた
それにオタコンは部屋から見えている場所だったのに気づかなかったというのは義母と耽ってる最中だったのか、とも思うとまたすごくこの濃密なえぐいドラマがたまりません。
考えれば考えるほどどろどろしてる ていうか出てくるキャラがみなドロドロしてます


あとすごく展開的に感銘を受けたのがラスト。
最後の最後に出会った女性はローズとは名乗らないし、雷電も自分の名前を名乗らないから、別の名前でもよかったんだな・・ていうか、あれ初対面じゃないのかなっていう 二人はあの日あそこで出会った んで、そのあとのナレは数年後って解釈してます。



そしてずっと書きませんでしたが、ソリッドと雷電の関係もいい
雷電がはじめはスネークと名乗られているのですが、その理由も最後に「雷電とソリダスはまさにビッグボスとリキッドの再現をさせたかった」というのでわかります。

はじめこそは、やっぱり最後まで雷電、ジャック、いや、名前なんかない? は自分の言葉というより相手の言葉を借りてしか語れないのか・・って思ったけど(最後に恋人に言う台詞がまんま受け売り) クレジットのあとに流れるソリッドの台詞と微妙に違うんだなって気づいたときたまらなくなった
ここで、雷電は「思いやり」を言うけど、ソリッドは「せつなさ」というんだね なんか、この違いはいい 雷電の自らの中で初めて芽生えた「自分の言葉」が「思いやり」なのだとしたら、すごくいい

そして自分の遺伝子を残せる雷電が、残せないソリッド(恐るべき子供たちの実験体=スネーク、はその超人能力の代償として生殖能力がない、つまり自分の遺伝子を残せない)の言葉を受け継いで残していく。
雷電の存在が、ソリッドの生きた証になるのだろう


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